東京の北部である城北地区は、高級住宅街のイメージが薄いです。
特に板橋区は、高島平団地やマンション群の方が有名で、「お屋敷街なんて想像したこともない」という方が多数でしょう。
ですが、常盤台はそのイメージを一転させます。
「板橋区の田園調布」という恥ずかしい異名をもつ常盤台ですが、どんな街で地価はいくらするのでしょう?
東武鉄道と内務省が造った美しい分譲邸宅街
現在の常盤台が形成されたのは、1938年(昭和11年)のこと。
東武鉄道が貨物操車場として持っていた広大な土地を、郊外型の分譲住宅地として開発したのです。
設計案は当時の内務省。
つまり官民一体で造られた街であり、そのプロセスは後の住宅開発に影響を与えました。
常盤台は4丁目まであり、となりの上板橋駅まで続いていますね。
その中でも、初期に開発された1丁目と2丁目は特別で、見事な大邸宅が並んでおります。
ときわ台駅からすぐには、並木道と道路に沿ったロードベイがあり、美しい街並みを演出しています。
駅前には庶民的な商店街や飲食店があるのですが、その喧騒とはもちろん無縁。
道がキレイに整備されているのが気持ち良いですね!
塀が長い邸宅も多いですが、威圧感もほとんどなく、気ままに散策できます。
武家屋敷みたいな日本家屋もちらほら。
このお宅、本当に大きいんですよ。
200坪以上はあるんじゃないですかね〜。
白亜の宮殿も、もちろんあります!
ドールハウスを原寸大にしたみたいで、メルヘンチックですね。
そして、言わずもがな、どこも庭が広いんですね。
その庭にもう一見家が建つんじゃないか?というぐらいです。
小じんまりとした公園と、デカすぎる売地を発見。
これ、300坪〜400坪ぐらいあると思うんですよね。
一体、いくらするのでしょう……?
良い意味で「田園調布のミニチュア版」と感じました。
歴史的経緯はもちろん、駅前やプロムナードなど緑を自然とあったり、開放的な雰囲気も良いですね。
ただ、ブランドがほとんど浸透していないのが、残念なところではあります(だからこそ、穴場な高級住宅街とも言えますが!)。
関連記事:田園調布はホントに日本一のお屋敷街?
常盤台の地価とマンション価格
地価公示(2019年)によると、常盤台2-24-5の地点で、
一平米/58万円
一坪/192万円
となっています。
これは、板橋区で最も高い住宅土地価格です。
同じ城北地区では、北区西が丘と近い価格帯ですね。
関連記事:北区西が丘はサッカー場と自然公園に囲まれた美しい街!
分譲マンションを見てみましょう。
近くの前野町にある大規模マンション「常盤台ガーデンソサエティ」は、3LDK/72平米で4472万円から。
意外と安いですね。
2009年完成ですが、売れ残りがまだあるようです。
次に賃貸マンション。
1LDK/30平米で、5万2千円から出ています。
高くても、3LDK/70平米で21万5千円ほど。
東京の高級住宅街の中では安い方です。
常盤台のメリット&デメリット&評価
メリット
・予想以上のお屋敷街
・庶民的な商店街が近い
・開放的で牧歌的な雰囲気
デメリット
・ブランドイメージが低い
・最寄りの東武東上線の事故率と遅延率がマイナス
評価
・高級感 AA+
・ステータス BBB
・土地単価 A
・利便性 A
・環境 AA
総合評価 AA
※最高点をSSSとします。
※本サイトによる独断評価です。
※2019年現在の情報です。