社会の勉強法〜『中学受験は社会で合格が決まる』を読んで〜

主要4強化の中でも、1番の暗記科目だとされている社会
それゆえ、対策をあと回しにされがちです。

そんな中学入試社会観をくつがえす本がこちら。

中学受験は社会で合格が決まる
野村 恵祐
講談社
売り上げランキング: 52,348


著者は「社会こそ最初に固める科目であり、それが合格につながる」と断言し、「社会優先」の中学受験勉強法を教える専門塾まで運営されています。


参考になる所を引用しながら本書の感想と、社会の勉強法について書いてみます。

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なぜ社会に強くなると合格するのか?


本書では、「社会で合格を勝ち取る原則4つ」を掲げています。

原則1 社会の配点を知る
社会の配点が算数と国語に比べて低い学校もありますが、それでもおろそかに出来ません。
なぜなら合格は、総合点で決まるからです。

本書では「難易度が違っても、算数で1点多く取ることも、社会で1点多く取ることも、総合点で考えれば同じ1点」と言います。
そして、「算数の正答率5%の超難問を解けたとしても、社会で簡単な問題を解けなくて、不合格になってしまうことがある」。
逆にいえば「簡単に覚えられることを後回しにしただけでそれまでの努力が水の泡となってしまう」ことがあるのです。

原則2 社会の特性を知る
著者いわく社会には「正しい学習サイクルがある」といいます。
それは以下3つのステップ。

1 効率の良い授業(インプット)

2 習った単元を家庭学習で暗記する(インプット)

3 問題演習する(アウトプット)

これはどの科目にも当てはまることですね。
ただ、このステップを踏むだけでは不十分で、配分が重要だとのこと。
授業は20%、暗記は60%、問題演習は20%、といった具合。
暗記が60%というのは、やはり社会の特徴ですね。
これが算数だったら、問題演習の比率が高くなるのでしょう。
だから社会というのは「演習に時間をほとんどかけなくて済む即効性の強い科目」なのです。

原則3 塾の限界を知る
塾では問題演習の当てる割合が80%で原則2のやり方から外れている、と著者は指摘します。
こうなってしまうのは、塾の経営上の問題のようです。
だからこそ、社会は家庭学習でしっかり身につけなくてはならない
家庭学習で使うオススメの参考書がリストアップされているので、少し紹介しておきます。

授業タイプの参考書


力の5000題小学校高学年社会

教学研究社
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暗記タイプの参考書




問題演習タイプの参考書

志望校の過去問

上記のうち、私たちは社会メモリーチェックを使用しています。
見開きでコンパクトにまとめられているので、辞書的にも使えます。
また社会という性質上、毎年改訂されるので、最新版を入手するよう注意してください。

原則4 親としての役割を知る
上記の原則にあるように、社会は塾任せにできない教科といえます。
なので、家庭での学習が重要になってくる。
その時、必要になるのは私たちです。

幸いなことに、算数などと違って、社会は大人にとっても身近な話題が多く、一緒に勉強したり教えたりすることができる科目です。
私たちが実践している社会勉強法については、こちらの記事をご覧ください。
社会や理科は問答式暗記で血肉にする!

社会は地理から攻める


中学受験の社会は、地理・歴史・公民・時事問題から構成されています。
その中でも、「まずは地理から攻略すべき」と、著者はいいます。
なぜなら、地理とは四則演算や漢字のようなもので、「社会の公式」を身につけられるから。

この公式とは、問題を解くために必要な知識=日本の都道府県&白地図をインプットすること。
たとえば、歴史問題でも「〜条約が結ばれた港を地図から選べ」と出た場合、地理の知識が無いと解けません。
本書では、実際に出題された問題を例に、白地図の覚え方などが記されていて、参考になります。

また都道府県の生産量などいわゆるランキング問題では、「ガムシャラに暗記」しないで「戦略的に覚えること」を推奨しています。
たとえば、「1位が圧倒的な生産量を誇っており、2位との生産量の割合が30%以上ある場合は断トツ・ランキングとして1位の都道府県をとりあえず覚える」といった具合です。

このような統計は年度によって異なってくるので、やはり最新版の参考書を入手しなくてはなりません。

また世界地理で問われやすいのは「時差の計算」「国の位置」「国の形」だといいます。

歴史の対策


歴史は政治史文化史の2つに分類できます。
そして歴史を攻略するには、まずは政治史をおさえなくてはなりません。
その政治史をおさえるには、「歴史の流れ」を理解する必要があります。
これは暗記というより、歴史を1つの繋がった物語として覚えた方が定着しやすいからです。
本書では、この「歴史の流れ」が定着したかどうかをチェックできるパターン分けが紹介されていて、参考になります。

年号や人物などは、基本的に暗記です。
本書でも「社会は暗記が命」と断言しています。
覚える時は、ゴロ合わせなどを活用するのが手です。
それと「年号とキーワードはセットでおぼえる」ことが重要です。

暗記についてはこちらの記事を。
暗記力を高めて、受験に勝つ!

公民の対策


公民は社会のなかでも異色といえます。
本書によると「公民は、地理や歴史に比べて、難しい問題が出にくい」とあります。
なので難関校でもひねった問題は出題されず、基本的なことが問われます。

だからこそ、基礎固めをしっかりしなくてはなりません。
覚える時は、数字とキーワードの対比を意識するのが、公民攻略のカギだといいます。

たとえば、衆議院と参議院の被選挙権の違いなどは、分かりやすいですね。
日本国憲法と大日本帝国憲法なども対比できます。

時事問題の対策


時事問題とはその名の通り、「受験生が小学6年生の間に起こった重大ニュース」が出題されます。
今年は安保法案等で政治が非常に騒がしいので、出ること確実です。

本書では時事問題の対策は「入試直前期」にやることを勧めています。
つまり志望校が決まっている時期。
そうすると過去問から傾向が把握できて、ムダなことを覚えずに済みます。

時事問題についてはこちらの記事もご参考ください。
時事ネタに注目!2016年中学入試の問題予想


社会の成績が伸びない理由


本書で「社会の成績が伸びない生徒の特徴」として、「テキストの中で重要な部分とそうでない部分の内容を、すべて同じように読んで覚えようとしている」のを指摘します。
つまり、「非効率的な勉強をしている」わけです。

そのようなムダな勉強をしないように、過去問を研究する必要があります。
そこから重要な点や学校ごとの傾向をピックアップして、勉強する必要があります。

過去問の重要性についてはこちらの記事を。
中学受験の過去問はいつからやるべきか?

中学入試のための社会勉強法


以上のように、本書は入試に受かるための社会勉強法を教えてくれる、画期的な本で、一読の価値があります。
本書を読んで、「入試というのは、総合点なのだ」というのを再認識しました。

受験勉強で重要なことは、「ムダなことをしない・ムダを省くこと」に尽きると思います。
引き算の戦略といいますか、レバリッジといいますか、とにかく、少ない時間を使って最大の効果を発揮することを意識する
これは中学受験に限った話ではありませんね。
大学入試でも、資格試験でも、どんな試験でも重要な戦略です。
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tag : 中学受験 社会

2015-09-10 19:32 : 社会対策 : コメント : 0 :
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