次に開校しそうな東京都公立中高一貫校を予想!【港・世田谷・品川・大田区編】

2015年現在、東京都には11校の公立中高一貫校があります。
2005年に白鴎高校附属中学校が開校されたのを皮切りに、2010年までに23区内だけでなく、多摩地方まで一気に生まれました。
当然、全国最多の数です。

地図で見るとこのような感じになります。
(やや古いデータなので名称が未決定の学校がありますが、住所は同じです)



上手く計算して作られていることが分かりますね。

ただ、2010年に大泉・富士・南多摩・三鷹の4校が出来たのを最後に、東京都では公立中高一貫校が開校していませんし、予定も今のところ発表されていません。
なので、しばらくは新しい公立中高一貫校は出来ないのではないかと考えられています。

しかし、東京都の公立小学校の児童数は、およそ60万いるとされています。
少子化が叫ばれていますが、都心回帰の影響もあってか児童数は増加傾向にあるようで、これを考えるとまだまだ開校する可能性があります。

そこで、「次に出来るとしたらこの辺りではないか?」と勝手に予想してみました。

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旧学区から考えてみる


全国的にそうであったように、東京都でもかつては学校群制度がしかれていました。
以下のように地域によって区切られ、その中にさらに郡(グループ)分けされています。
  • 第1学区 千代田区・港区・品川区・大田区
  • 第2学区 新宿区・渋谷区・目黒区・世田谷区
  • 第3学区 中野区・杉並区・練馬区
  • 第4学区 文京区・豊島区・板橋区・北区
  • 第5学区 中央区・台東区・荒川区・足立区
  • 第6学区 墨田区・江東区・葛飾区・江戸川区
  • 第7学区 八王子・町田・日野
  • 第8学区 立川・青梅・昭島・福生・東大和・武蔵村山・羽村・あきる野・西多摩
  • 第9学区 武蔵野・小金井・小平・東村山・国分寺・西東京・清瀬・東久留米
  • 第10学区 三鷹・府中・調布・国立・狛江・多摩・稲城
現在、旧10学区すべてに公立中高一貫校があります。
なので、東京都の公立中高一貫校計画とは、この学区を埋めてゆく作業だったと思われます。

それと、東京都では2001年から進学指導重点校指定なるものを導入しています。
偏差値的にトップの高校を、公立復権をかけて難関大学に進学させようという試みです。
これについては以前詳しく書いたのでこちらをご参照ください→都内公立中高一貫校のライバル校はどこだ?

さて、上記の旧学区にその進学指導重点校を当てはめるとこのようになります。
  • 第1学区 日比谷高校
  • 第2学区 戸山高校・青山高校
  • 第3学区 西高校
  • 第4学区 なし
  • 第5学区 なし
  • 第6学区 なし
  • 第7学区 八王子東高校
  • 第8学区 立川高校
  • 第9学区 なし
  • 第10学区 国立高校

対する公立中高一貫校は以下の通り。
  • 第1学区 九段中等教育学校
  • 第2学区 桜修館中等教育学校
  • 第3学区 大泉高校・富士高校
  • 第4学区 小石川中等教育学校
  • 第5学区 白鴎高校
  • 第6学区 両国高校
  • 第7学区 南多摩中等教育学校
  • 第8学区 立川国際中等教育学校
  • 第9学区 武蔵高校
  • 第10学区 三鷹中等教育学校

4・5・6・9学区に進学指導重点校が無いのは、現在公立中高一貫校になっている学校が、その学区のトップ校だったからでしょう。
第3学区に大泉と富士があるのは、その人口と面積ゆえでしょうか。
練馬区と中野区と杉並区を合わせた人口は150万人を越えますし、面積では第2学区の新宿区・渋谷区・目黒区・世田谷区を合わせたものと匹敵します。

次は世田谷・品川・大田・港区あたりに出来そう?


そんな2校もある練馬・中野・杉並方面に対して、世田谷・大田・品川・港方面はその面積と人口のわりに、通学圏となりそうな学校は桜修館中等教育学校1校しかありません。
白鴎と両国の距離を考えてみれば、もう1校あっても良いはずです。
特に湾岸や多摩川に近い東海道線などが走る地域は、桜修館へ通うのも大変かもしれません(バスは多く出ているでしょうが)。

なので、次に公立中高一貫校が開校するとなると、この辺りでは無いかと私は思います。
旧学区でいえば、第1学区と第2学区に該当しますね。

ナンバースクール、進学指導校指定、地理などを考慮して考えると、以下の高校が中高一貫制を導入する可能性が高いと思います。

三田高校



三田高校は日比谷・九段・青山などと並んで、都心のド真中にある公立校です。
1923年に第六高等女学校として開校した歴史ある学校で、高校偏差値的には大泉や富士と並ぶ3番手進学校です。
2007年には進学指導推進校指定を受けています。
そんな点からして、ここが次なる公立中高一貫校になる可能性が最も高いと考えられます。

田園調布高校



1950年開校と、ナンバースクールを前身としていませんが、近年進学面に力を入れており、偏差値・倍率とも上昇傾向にある上位校です。
多摩川の目と鼻の先にあり、交通面も発達しています。
大田区立東調布第一小学校、同区立東調布中学校が隣接しているので、小中高一貫校となる可能性もあるかもしれません。

小山台高校



旧制第八中学校を前身とし、かつては東大・東工大合格者を多数輩出していた学校です。
現在も人気は高く、偏差値では白鴎・大泉・富士などと並びます。
2007年には進学指導特別推進校に指定されました。
桜修館中等教育学校とやや近い距離にありますが、東急線が入り交じる地域なので、良いのではないでしょうか。

日比谷など進学指導重点校が中高一貫化される可能性は?


千葉県の県立千葉高校や、京都の府立洛北高校、和歌山県の県立桐蔭高校など、その都道府県の公立トップ校が、中高一貫校化されてる所があります。

それに対して東京都は、2番手・3番手といった高校が公立中高一貫校化されました。
そしてトップ校は進学重点校指定という別枠扱いをしています。
以前も書きましたが、これは公立復権を公立中高一貫校と進学重点校にかけた証し、だと思われます。

なので、日比谷・西・国立といったトップ校は、そもそも中高一貫化する予定が端から無いのではないでしょうか。
進学指導重点校の下位に位置する、特別推進校指導推進校の動向次第かなと思います。
実際に、進学指導推進校であった当時の都立九段高校が、中高一貫校化された例があります。

世田谷・品川・大田区方面以外でも、足立・江戸川・葛飾区方面や、多摩地方方面にも中高一貫校化されて良いはずの箇所があるので、それはまた改めて書きたいと思います。
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tag : 公立中高一貫校 都立高 進学指導推進校

2015-08-21 11:37 : 東京都の公立中高一貫校 : コメント : 2 :
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非公開コメント

No title
色々と調査・分析されていて、面白く拝見させて頂きました。
ただ、私は、東京都で公立中高一貫校が更に増える可能性は極めて低いと思います。
東京都が一部の高校を中高一貫校に衣替えしたのは、公立高校の復権が目的でした。
そして現在、公立高校の復権は達成できた(多くの人がそう感じている)と評価されているため、これ以上の追加的対応はないと思います。
又、公立中高一貫校の開設が続いた時期は、石原慎太郎が知事の時代で、彼の強い信念で11校もの中高一貫校が誕生したと言われています。当初、東京教育庁の計画では中高一貫化するのは2校だけだったのを石原知事の意向で大幅に増やしたと聞きます。
このような状況ですので、東京教育庁は11校でも過剰と考えている可能性があります。
中高一貫校はただ作ればいいというものではなく、生徒の教育環境を整えるのにかなりのお金をかけていますから、予算面でも既に限界レベルにあるはずです。
あと、公立中高一貫校がこれ以上増えると、私学が黙っていないでしょう。
今後、公立高校の体制で変化があるとすれば、教育の多様化を旗印にした、小中高一貫化だろうと思います。
今の中高一貫校の中から選ばれると思います。
2015-08-22 19:41 : 公立中高一貫校 URL : 編集
Re: No title
>公立中高一貫校さん
コメントありがとうございます。
おっしゃるように、予算や教員育成等はギリギリの状況でしょう。
説明会で先生方の話を伺うたびに、大変さが伝わって来ます。
ただ、都立ではなく、区立or市立の一貫校が生まれる可能性はまだあるのではないかと私は思います。
千代田区立九段中等教育学校の場合、税収が他と比べて豊かなので、施設や教育にも十分に使えています。
なので、港区といった同じく税収豊かな地区は、その可能性を秘めているのではないでしょうか。
言及されているように、小中高一貫化の計画も水面下で進んでいると思われます。
特に品川・港区では小中一貫校化が際立っていますからね。
2015-08-23 11:45 : masa URL : 編集
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