過去問集の使い方【公立中高一貫校編】

私国立校に遅れること数ヶ月、公立中高一貫校の過去問題集もやっと出揃って来ました。
Amazonでは在庫切れを起こしていたりしますが、大型書店に出向けば簡単に入手できるかと思います。

私たちも早速入手し、夏期講習の合間をぬって過去問研究に励んでいます。
9月からは塾でも本格的な過去問演習に入るわけですが、それに先立って問題形式に慣れてゆこうという戦略です。

ただ、公立中高一貫校の問題は一筋縄にいきません。
なぜなら、答えが1つとならない問題が多くを占めているから。
なので過去問集の模範解答も(例)といちいち記されており、参考までにしか使えません。
素人である親が採点をするのは中々シンドい作業です。

そこで、「負担が少なく効率的に過去問を攻略できる方法はないか?」考えてみました。

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答えが1つしかない問題から攻めてゆく


私立寄りな問題が増えてきたとは言え、公立中高一貫校の問題は独自性発想力を要求する問題がまだまだ多いです。
そういった問題は、絶対的な答えがなく、また採点者によって配点が異なります。
なので、我々素人が点付けをするのは難しく、問題の主旨に合った解答をしているかどうかニュアンスで判断するしかありません。

以上の点から、そのような問題はひとまず置いて、まずは「答えが1つしかない問題」から取り掛かるのが先決だと思います。
答えが1つになる問題といえば、やはり理数系の分野です。

以下、小石川中等教育学校の過去問を例に考えてみましょう。

2015年度小石川中等教育学校適性検査Ⅲを解く(独自問題)


小石川は東京都の公立中高一貫校の中でも、もっとも私立寄りな問題が出るとされています。
適性検査はⅠ・Ⅱ・Ⅲと3つあり、適性検査Ⅱの大問2と適性検査Ⅲ全てが独自問題となっています。
また、全体の配点の比率も各25%で、均等性も図られています。
(各学校の配点比率についてはこちらの記事を→こんなに違う!都内公立中高一貫校の選抜配点比較)

2015年度適性検査Ⅲの大問1が良問に感じたので、少し取り上げてみましょう。

問題内容は、理系重視校らしく「ボールのはずみ方」について。
ここでは割合を使った計算力、ボールがはずむ要素や理由を引き抜いて帰納法的に答えを出す力、日ごろ目にする具体例を答える観察力発想力までも求められていると思いました。
また理数的応用力だけではなく、問題を読み取る読解力や理由を説明する記述力も必要となります。

問題を見てみましょう。

問題1 180.0cmの高さからバスケットボールを静かに落として測定したところ、何回かはずんでやがて止まりました。そのときのはずんだ高さは、図1のようになりました。4回目は何cmはずんだと考えられますか。そのように考えた理由も説明しなさい。ただし、はずんだ高さはボールの一番下を測っています。

図1に描かれているもの
高さ180.0cmからボールを落とし、はずんでいる図
1回目 106.9cm
2回目 65.7cm
3回目 40.7cm
4回目 □cm


前置きの文章と、問題文自体がやや長ったらしいので、何を求められているのか一瞬混乱してしまうかもしれませんが、慣れるしかありません。
解き方ですがまずは、はずんだ高さをボールを落とした高さで割ります。
1回目は106.9÷180.0=0.59...
次に、2回目にはずんだ高さである65.7cmを1回目にはずんだ高さである106.9cmで割ります。
2回目は65.7÷106.9=0.61...
3回目もおなじ要領で、
40.7÷65.7=0.61...となります。
少数第二位を四捨五入し、割合が0.6であることがわかります。
なので4回目にはずんだ高さは、40.7×0.6=24.42となり、少数第二位を四捨五入すると、答えは24.4cmとなります。
理由説明は、上記の計算過程を簡略的に記せば良いでしょう。

算数があまり得意ではない私でも、この問題はすんなり出来て、解いていて楽しかったです。
ただやや細かい計算が求められるので、日頃から計算練習は欠かせません。
また大問2は「カレンダーを通して数の性質を読み取る」問題で、これは単純な計算で出来るものの法則性を理解しないと解けない問題となっています。

分からなかったら解答を熟読する


「過去問を解く」とよく言いますが(私も使っていますが)、やや違和感というか、ちょっとズレた使い方をしている人が多い気がします。
過去問は問題集というより、研究書だと私は思います。
つまり、その学校の問題形式や受験生に求められているものを把握するために使うもの。
そこから逆算して、自分に欠けているものや必要なものを認識し、摂取してゆくのが合理的です。
受験は時間との戦いなので、無駄を極力省くことが重要です。

なので、過去問をやる際、5分考えても分からない問題は飛ばして、解説を熟読した方が効率的だと思います。
これは普段の問題集でも当てはまりますね。

普段の問題集との違いは、時間を測ってやることでしょうか。
学校によって適性検査の時間が違うので、それに合わせてやった方が良いと思います。
本番を想定して、タイムウォッチを5分早めてやるなど古典的な方法も使えます。
ただ、やり始めた研究段階の時期は、「問題形式の把握および慣れること」が重要なので、時間を気にせずやるのも良いと思います。

声の教育社か東京学参か?


中学受験の過去問は、主に黄色とオレンジの表紙である声の教育社のものと、赤い表紙の東京学参のものがあります。
どちらを買うか悩みますね。
私としては、両方とも入手した方が良いと思います。
公立中高一貫校の場合は解答例が多種多様なので、両方を見比べて参考になるのを血肉にした方が良いでしょう。

大きな違いは収録内容が異なることです。
声の教育社版は小石川の場合9年間分収録されています。

対して東京学参版は5年分。ですが、桜修館中等教育学校とのセットになっています。



また、『公立中高一貫校適性検査問題集』通称銀本も手元にあった方が良いと思います。

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志望校と似た問題形式の学校が見つかり、演習に使えますよ。

過去問と解答は各学校の公式サイトからプリントアウトできます。
小石川の場合はこちらから→過去の適性検査問題
公式発表の解答例なので、必ず目を通しておくべきです。
ただ、解説が無くまた省略されている問題もあるので、そこは過去問集でカバーしましょう。

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tag : 中学受験 公立中高一貫校 過去問 演習

2015-08-19 15:38 : 参考書 : コメント : 0 :
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