都内公立中高一貫校のライバル校はどこだ?

東京都にある11校の公立中高一貫校は、歴史ある進学校を前身としています。
たとえば、最も古い白鴎高校の前身は東京府立第一高等女学校、両国高校は府立第三中学校、小石川中等教育学校は府立第五中学校など、いわゆるナンバースクールと称される伝統校たちです。
立川国際中等教育学校と三鷹中等教育学校を除く9校は、全て戦前に出来た旧制学校が前身となっています。

伝統校ゆえ、どれも大学進学率が高く難関校とされていました。
特に小石川と両国は、1960年代まで東大合格者数のトップ層に位置しています
以下の本によると、1950年〜2009年までの東大合格者累計は小石川が1718名両国が1331名と、桁違いの数字になっています。

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しかしこの数字の半分以上は公立校全盛の60年代までに積み重ねられたもので、学校群制度の導入以降は他の都立校と共に急落しました。
このことについては以前も軽く触れています↓
御三家とは何なのか?

2000年代に入り都立校の挽回を図ろうと、都の教育委員会は公立中高一貫校の開校進学指導校指定というものを導入します。
進学指導重点校指定は2001年と2003年、それに次ぐ学校として進学指導特別推進校、さらにそれに次ぐ学校として指導推進校の2つが2007年から行われています。
その中には現在の九段中等教育学校以外、公立中高一貫校は入っていません。

つまり東京都は、公立校の返り咲き進学指導校公立中高一貫校にかけた、といえます。
実際、その成果が進学実績に反映され一定の成果をあげています。

そこで、同じ公立ながらも、ライバルといえる都立進学校について書いてみます。

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日比谷、西、国立というSランク校


進学指導重点校に指定されている都立高校は以下の7校です。
2001年指定
  • 日比谷高等学校
  • 西高等学校
  • 戸山高等学校
  • 東八王子高等学校
2003年指定
  • 青山高等学校
  • 立川高等学校
  • 国立高等学校
上記のうち、現在偏差値でSランク(トップ)に位置する高校は、日比谷西国立と3つあります。

日比谷高校は府立第一中、西高校は府立十中、国立高校は府立一九中を前身としています。

日比谷高校はご存知、学校群制度導入まで東大合格者数のトップを独走していました。
先述の『東大合格高校盛衰史』によると、1950〜2009年の60年間に輩出した東大合格者数は3068名で、公立校ではトップです。
西高校はその次に位置し、2989名
そして国立721名となっています。

なぜ国立だけ2校と極端な差があるかというと、日比谷、西が学校群制度導入以降難関大学進学率が下落したのに対して、国立はその恩恵を受け80年代に進学率を急速に上げたからです。
同じことが、八王子東高校と青山高校にも言えます。

時代によって立場や評価がここまで変わることが見て取れますね。

進学指導特別推進校と進学指導推進校

進学指導特別推進校と進学指導推進校は2007年から指定が始まっています。
その内、指導推進校から特別推進校に移行した(格上げされた)学校は今のところ国際高校のみです。

特別推進校
2007年指定
  • 小山台高等学校
  • 駒場高等学校
  • 新宿高等学校
  • 町田高等学校
  • 国分寺高等学校
2013年指定
  • 国際高等学校

推進校
2007年指定
  • 九段高等学校(現・九段中等教育学校)
  • 三田高等学校
  • 国際高等学校(2013年に特別推進校へ)
  • 豊多摩高等学校
  • 竹早高等学校
  • 北園高等学校
  • 墨田川高等学校
  • 城東高等学校
  • 小松川高等学校
  • 武蔵野北高等学校
  • 小金井北高等学校
2010年指定
  • 江北高等学校
  • 江戸川高等学校
  • 日野台高等学校
  • 調布北高等学校
上記の学校は偏差値的に2番手3番手校とされる進学校です。
中高一貫化される前の九段が入っているように、東京の公立中高一貫校のほぼ全てはこの中に入ると言って良いでしょう。
実際に、高校からも募集する併設型公立中高一貫校は、武蔵と両国をトップにし他は2番手と3番手に位置しています。
附属中学校の高校の偏差値については以下の記事をご覧ください↓
都内公立中高一貫校の高校偏差値

いずれにせよ、千葉県や京都府のように、トップ校を中高一貫化していないのが特徴といえます。
(というより、千葉と京都が例外なだけで、全国的にみても公立中高一貫校は2番手3番手の進学校を公立中高一貫校にしている傾向が高いようです。今後はわかりませんが)

公立中高一貫校に落ちたら、Sランク校へ下克上?


公立中高一貫校に残念ながら不合格になった場合、私立には行かず地元の中学校に通い、それよりも上の偏差値の高校を目指す傾向が強いようです。
その場合、高校から募集を取る併設型中高一貫校に再チャレンジするでなく、日比谷や西、多摩地方に住んでいたら国立や八王子東を目指すようです。
つまり下克上です。

繰り返しになりますが、いくらそれまでの歴史や実績があろうと、地位や評価は時代によって変化します
これは公立も私立も同じ話です。
国立高校がSランク校になるとは40年前までは誰も想像していなかったわけで、現在中堅〜下位にある学校もいつ化けるかわかりません。
学校もまた下克上の世界というわけです。

そういった点からも、中高一貫校化してから来年に初めての卒業生を出す、富士、大泉、南多摩、三鷹の2010年開校組4校の進学実績が、注目を集めることになるでしょう。

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戦前までの東京府立中学については上記の本に詳しく書かれているので、参考までに。



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tag : 公立中高一貫校 都立高校 進学率 東京大学

2015-06-24 23:56 : 東京都の公立中高一貫校 : コメント : 0 :
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