大学入試改革と受験産業界の変化とは?

5年後の2020年より、大学入試の制度が大きく変わる予定です。
最も大きな変化は、センター試験が廃止され「大学入学者学力評価テスト(仮称)」というものが導入されることでしょう。
ここまで大規模なものは、センター試験の前身である共通一次試験以来42年ぶりであり、抜本的な改革となりそうです。

中高一貫校に入った者は高校受験を飛び越し、大学受験が次なる目標になります。
これは入試選抜の最後にして最大のゴールと言えます。

なので2020年の大学入試改革は、中学受験を控える我々とも直結する問題です。
すでに受験業界は、それを視野に入れて動き始めています。

その動向と、大学入試変革について記してみます。

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高等学校基礎学力テストとは?


現時点で中央教育審議会は、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」と「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」という2つの試験を導入する方針です。

高等学校基礎学力テストとは、高校教育課程の基礎学力を10段階評価するというものです。
教科は国語・算数・英語の3教科が今のところ確定的なようです。
対象となるのは高校2年・3年生で、原則として1回は受験する必要があり、また複数回受験可能です(希望参加制を取るべきという声もあります)。
そしてその中で1番良い成績を、就職活動や推薦・AO入試などの学力証明書・資料として使えます。
位置づけとしては、内申書の代わりになるものといえます。

この基礎学力テストは学力評価テストより1年早く、2019年度から導入される見込みです。

大学入学希望者学力評価テストとは?


2020年から導入予定の大学入学希望者学力評価テストは、名前の通り、大学への進学希望者が受ける試験です。
簡単にいえば、センター試験の代わりになるもの。
ですが、その中身はかなり違います。

センター試験が知識の確認を要求したのに対して、学力評価テストでは知識の応用・思考力を問うことに主眼を置いているようです。
中でも英語は「読む・聞く・書く・話す」の4技能の評価が重視されます。
成績は点数で示すのではなく、基礎学力テストと同じく段階別(レベル別)の評価を下すとのこと。
またセンター試験が年1回だったのに対し学力評価テストは複数回行われなす。
なおマーク式ではなく、記述式を導入する可能性が高いようです。

上記2つのテストについては現在審議中で、年内までに方針がまとめられるとのこと。

受験業界の再変の波


上記の新大学入試制度そして少子化の影響で、受験業界は大変革を余儀なくされています。
昨年2014年には代々木ゼミナールが大規模なリストラを行い、校舎を大幅に減らしたことは記憶に新しいでしょう。
中学受験業界も同じ状況で、さらに厳しくなるのは言うまでもありません。

予備校と大手進学塾は、競合他社と合従連衡を進めています。
早い例では河合塾日能研が事業連携し、駿台は兵庫県の有名進学塾浜学園と共同で新たな塾を作っています。代々木ゼミナールはSAPIXとグループ化しています。

また通信教育をメインとする会社が、大手塾より上手に立っています。
例えば、Z会の増進会出版社栄光HDを完全子会社化し、市進HDにも出資しています。
学研HD栄光、市進、早稲アカ、明光義塾に出資。
ベネッセ東京個別指導学院に半数以上出資し、近いうち子会社化するのではないかとも聞かれます。

いずれにせよ、各社共生き残りを必死に模索しています。

2018年問題で私立だけでなく国公立も窮地に?


少子化と言われて久しいですが、2018年から18歳人口が大幅に減少する見込みです。
これを大学関係者の間では2018年問題と呼んでいるそうです。

18歳人口は2009年を底にして、現在は横ばいの状況です。
それが再び2018年から2031年にかけて20万〜30万人規模で減ることになります。
つまり大学進学者も減ります。

現時点でも50%近くの私立大学が定員割れを起こしていますが、2018年問題によってさらに拍車をかけることになります。
現在難関とされている大学も競争率が減りハードルが下がるので、今までのブランドを維持できる保証もありません。

一方で地方を中心とする国公立大学も穏やかでは無いようです。
旧帝大などとの資金格差が広がり、将来的には廃校となる可能性も否めないという声もあがっています。

大学附属の中高一貫校は沢山ありますが、この辺りの事情もしっかり把握しないといけませんね。

真の教育力が問われる時代に


以上のように、時代の波により問題は山積みです。

私個人としては、新たに出来るテストの導入にはわりかし賛成で、一発勝負ではなく複数回受けられるというメリットは大きいと思います。
ですが、「国際社会で活躍できる人材育成」や「グローバル」云々といった言葉には相変わらず疑問です。
本質的なところを都合よく隠しているように見えるのです。

また何事も大学へ行くことを命題としているのが、鼻につきます。
「東大合格を頂点に、とにかく進学率を高める」というのは、2018年問題を前にしなくともすでに終わった事だと思います。
そんな中で、どういった教育が必要か?と考えるのは国や学校だけでなく、私達自身それぞれが真摯に考えなくてはならない時代に来ていると感じます。
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tag : 大学入試 センター試験

2015-06-19 19:28 : 大学進学情報 : コメント : 0 :
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