渋谷教育学園幕張はなぜ飛躍したか?

最近、千葉方面に出向くことが多いのですが、下車する駅の一つに海浜幕張駅があります。

この駅近くには、多くの学校が集っており、中でも渋幕こと渋谷教育学園幕張中学・高校が最も有名かと思います。

渋幕といえばこの十数年で急激に進学実績を伸ばした学校の1つであり、千葉県内の東大合格者数は県立千葉高校を抜いて首位に立っています。
それどころか、近年は全国ランキングの上位にも位置するようになりました。

開校から30年でこの実績は、驚異的でしょう。
そんな経歴から前々から注目している学校の1つだったので、渋渋こと系列校である渋谷教育学園渋谷と共に、まとめておきます。

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千葉・東葛飾・船橋という公立御三家のなかで


現在、千葉県には多くの有名私立校が集っていますが、かつては公立校優位の風潮があったそうです(これはどこの県でもそうでしたが)。
そのため県立千葉を頂点とする公立校の力と権威は圧倒的で、実際に東大など難関大学進学率を独占していました。

そんな中、1983年に渋谷教育学園幕張高校が開校します。
当初は「私立校が開校しただけ」、という感じだったのでしょう。
ですが、90年代後半から頭角を現し始めます。

麻布や灘も抜く?渋幕の東大合格者数推移


90年代後半から、渋幕は東大合格者数を少しずつ増やして行きました。
2000年代に入ると、あれよあれよと上昇し、2002年にはついに県立千葉を抜いて千葉県首位に立ちます。

ちなみに2000年の渋幕の東大合格者数は13名でした。
5年後の2005年38名です。
さらに5年後の2010年35名
2015年には56名
そして今年2016年76名と、ついに灘・麻布に次ぐ位置を占めるようになりました。

参考 2016年・東京大学合格者数ベスト20

特に今年の数字は、「驚くべき」というべきか、「むしろ当然」というべきか、コメントに悩むところです。

興味深いのは、他の上位校が歴史ある伝統校に対して、渋幕は開校30年ちょっとの新参校です。
この上昇率が来年も続けば、麻布や灘を近いうちに抜く可能性は十分考えられます。

また当然のことながら、共学校としてもトップ東大合格者数を出したことになり、このあたりも注目点です。

なぜここまで飛躍したのか?


以上のような実績により各方面から注目をあびる渋幕ですが、系列校である渋渋こと渋谷教育学園渋谷も負けていません。

渋渋はその名の通り、渋谷のど真ん中にあり、広い敷地を持つ渋幕と比べるとやや狭苦しい雰囲気がありますが、進学実績はやはり上昇傾向にあり、東京の私立校の中でも最難関校のひとつです。
大きな違いは、渋幕が高校募集を取るのに対し、渋渋は敷地的な面からか中学募集のみです。

ですが校長は両校とも同じで、田村哲夫氏が指揮をとっています。
田村氏は渋幕の開校以来、現在に至るまで校長と渋谷教育学園の理事長を務めています。

麻布高校出身で様々な機関に属する田村氏は、「自調自考(自分で調べて自分で考える)」をモットーにした学校作りを目指しました。
その結晶とも言うべきなのが、現在の渋谷教育学園であると言います。
昨年、その内幕を明かした著書が出ました。



渋幕や渋渋を受験予定のご家庭だけでなく、教育・学校について考えるキッカケとなる良書です。

そんな田村氏の手腕があったからこそここまでの成長を遂げた、というのは言うまでもないでしょう。

ですが、それ以外の要因に、「時代性が重なった」というのがあると思います。
2000年代に入り大飛躍した時期、それは「ゆとり教育」が開始した時期です。
もちろんこれは渋谷教育学園に限った話ではなく、私立校全体に言えることですが、渋幕の場合グローバル教育の重視を早い時期からやっていた、というのも大きいでしょう。

県立千葉高校附属中学の開設のわけ


千葉県の教育界は、まさか渋幕がここまで化けるとは思ってもいなかったでしょう。

東大合格者数が渋幕に抜かれたあと、2007年に県立千葉高校は附属中学を開設します。
誰がどうみても奪還を目指すようなタイミングでの開設からか、周囲からは「渋幕を倒すつもりなのか」という声が聞こえたといいます。

内情は公表されていないので藪の中ですが、多少は意識した結果だと思われます。
いずれにせよ「ゆとり教育」導入の結果、いち私立校がトップ進学校化し、頂点にあった学校がテコ入れ的に公立中高一貫校化する、というのは皮肉なものです。

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開成よりも渋幕?


渋幕に話を戻すと、今や全国から受験生が集い、合格すると遠方から通う生徒も少なくないと聞きます。

また千葉や東京の東側に住んでいるご家庭が、開成渋幕の二つに受かった場合、「渋幕の方を選ぶ」という層も増えているそうです。
これは親の意向というよりは、子供が志望していることが多いかと思います。
わたし達は東京の西側に住んでいるので元から除外していましたが、息子は今でも「渋幕を受けたかった」と言ったりしますし、塾にもそんな生徒が多かったといいます。

いずれにせよ、かつてみたいに「この学校しか無い」と視野を狭くするのではなく、選択肢が増えたという点では、良い傾向ではないかと思います。

ちなみに渋幕の校内には入ったことがないので、今年の文化祭などで様子をうかがってみたいと思います。


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tag : 中学受験 渋谷教育学園 渋幕 渋渋

2016-04-26 19:45 : 私立校 : コメント : 0 :
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