中学受験をしてプラスになったこと&マイナスになったこと

わたしの息子が中学受験を本格的にはじめたのは去年の今頃でした。

都内公立中高一貫を本命でしたが、私立対策も独自にやっていました。
結果としては、公立中高一貫校は残念ながら通らず、手馴しで受けた中堅下位私立校に受かった、というものでした。

ただ経済的・通学的事情からその私立校には行かず、今は地元の中学に通っています。

ですが、このブログでも度々記しているように、中学受験を経験して本当に良かった、と親子ともども思っています。

では、具体的にどう良かったのか?
それはやはり、息子の態度が180度と言って良いほど激変したのです。

以下、詳しく書いてみます。

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大学進学や将来のことまで見通すようになった


まず、中学受験を通して、勉強や進学に対して目覚めた、というのがあります。

食事時も話すことといえば「あの勉強法は良い」とか「あそこの学校はすごい」といったことばかり。
週刊誌や教育誌に載っている全国の学校の進学実績や高校受験案内などを、プロ野球名鑑を見るかのように眺めています。

「中学受験が上手くいなかったのは、準備するのが遅かったからだ」というのが本人談で、早速高校受験へ向けた進学塾に通っていたりもしています。
他にも、数学検定や英語検定などの資格試験も受けるようになりました。

しまいには、「自分はこういった分野を学びたいので、大学はお金のかからない国立に行って、いずれは海外でも勉強したい」などと言うようになっています。

これは、1年以上前までは考えられないことです。
それまでも、公文式などに通っていたので勉強などに対してアレルギーを持っていなかったと思います。
ですが、中学受験をやり出して以来、比ではないほど変わってしまいました。

親としては子供が自発的に勉強に熱を入れてくれたり、将来のことを見据えてくれるのは、嬉しいことです。

ですが、ちょっと困ったこともあるのです。

勉強や進学以外、眼中になくなってしまった


息子はそれまで少年野球をやっていたのですが、中学に入ってからは、距離を置いています。

それどころか「なんで野球なんてやってたんだろう……」などと言う始末。
こういう過去を否定するようなのは良くないので、「野球をやって得たこと」を話したりしますが、どうも納得していない模様。

やはり本人としては、「小4から受験勉強しておけば良かった」という思いが強いのでしょう。
それだけだったら良いのですが、「野球とかスポーツって何の意味があるの?」などニュースのスポーツに対してケチをつけたりもします。
その度に、「スポーツの重要性云々」を説明するのですが、やはり腑に落ちてない様子です。

「中学の授業がつまらない」と言い出す


先述したように、息子は3月から進学塾に通い初めているので、学校より進んだ内容を習得しています。
塾の講師とは相性が良く、毎週の通塾を楽しみにしています。
ですが、これにもやや困ったことが……。

「学校の授業がつまらない」としきりに言うのです。
中学の授業が始まって10日ほどで、何回聞いたことでしょう。
いわく「高校受験に向けたことを教えてくれない」「教え方が下手」などなど……
その度に、わたしは「学校の授業というのは、お前たちみたいに塾に通っている生徒や、高校進学に向けた授業ばかりしているわけではないのだ」と諭さなければなりません。

それでも定期テストなどは楽しみなようで、「余裕でトップ取る!」などと言っています。

ただし、これは「1番病」にかかってしまったことを意味します。
ペーパーテストによる選別という競争を体験してしまった以上、仕方ありません。

余談になりますが、『彼氏彼女の事情』という少女漫画があります。
主人公は幼少時から「1番でないと自分じゃない!」みたいな強迫観念に取り憑かれており、才色兼備でずっと自分を演じ続けます。
そしてトップの高校に入り、ここでも1番の成績で入学して新入生代表挨拶をする……つもりが、主人公は次席で、首席は主人公を遥かに上回る完璧な優等生男子だったのです。

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それをキッカケに主人公も周りも変わってゆく、というお話なのですが、「1番病とはなにか?」というのを教える教材として、この『彼氏彼女の事情』という作品は使えます。
本当は高校生になったら読ませたい作品だったのですが、中学生でも大丈夫でしょう。
ちなみに、『エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督によって、アニメ化もされました。

まとめ・褒める所は褒める。諌める所は諌める


以上、中学受験を経験して間もない息子の現状についてでした。

逆に難関校に合格した中学受験覇者の中には「燃え尽き症候群」にかかっている生徒もいるでしょう。
勉強も何にもやる気がおきない状態です。
これは「志望校に合格する」という目標を失ったがために生じます。
その場合、新たな目標、それも将来に繋がる大きな目標を模索する必要があります。
親や周りがあーだこーだと小言を言ったら、多感な時期なので反発しかねません。
そっと見守りながら、様々な機会に触れさせてあげることが大事と思います。

わたしの子供のような場合は、引き続き「志望校合格」という目標があります。
なので、その熱量を維持させて、有意義な学生生活を送ってもらいたい、というのが本望です。

ただ、先程も書きましたように、「学校に行く意味なんてない」などと度を超えた愚痴をこぼすようになったら、それなりに対応しなければなりません。
もちろんこちらが感情的になるでなく、中学生にもわかる言葉と話し方で接することです。
この辺りは、親(大人)の教養度が試され、負けずに勉強しなければならないな、と思ったりします。


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tag : 中学受験 公立中高一貫校

2016-04-20 19:24 : 中学受験の疑問 : コメント : 5 :
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非公開コメント

No title
少し気になったのでコメントします。
  
「勉強や進学以外、眼中になくなってしまった」とか「「中学の授業がつまらない」と言い出す」とか、逆に好ましくない方法に進んでるように思うのですが・・・。
親として、まだまだ未熟な中一なりたての子供に、このような態度や発言を許してはだめなのではないでしょうかね。
 
中学校のレベルや規模で難易度がかなり違うと思いますが、実際に中学校で誰もが認める1番になってから、「中学の授業がつまらない」と言うのならまだわかりますが・・・。
でも、本当に優秀な子供は、成績が1番でも、そんなことを他言しないでしょうけど。
2016-05-01 15:46 : 何か違うのでは・・・ URL : 編集
Re: No title
>何か違うのでは・・・さん
コメントありがとうございます。

おっしゃる通り、そのような発言を繰り返すのは決して穏やかではありません。
そんな事を口にしたら、決して同調や許容するでなく、記事に書いたよう強く言い聞かせています(記事中のはややフランクに記していますが)
ただ、子供の気持ちも分からなくは無いのですね。
こと勉強の教え方に関して言えば、塾の方が特化していて分かりやすく、結果「勉強が楽しい」となります。
それと比べると、学校の教え方と進度が緩く感じてしまう。なので、「授業がつまらない」と感じてしまうのでしょう。
学校の先生方を軽視しているつもりは毛頭ありませんが、こういったことは私の子供に限らず多く見られる現象では無いでしょうか。

文末にもお書きになられているように、本当に優秀ならばそんな事は口にしません。
勉強の優秀、というより、精神的な面ででしょうね。
当然ながら私の子供はまだまだ発展途上なわけで、それを上手く成長させてあげる補佐役になるのが親の勤めだと思っています。
2016-05-03 20:30 : masa URL : 編集
No title
masaさんはじめまして。
小学高学年生の母です。公立中高一貫受験予定で通塾しています。

今日、こちらのブログを見つけて
masaさんの文章の的確さ、読みやすさ、お考えに
うなづいたり感心したりしながら読ませていただいています。

お子さん、きっと愚痴を言いたくて、一番言える相手が
お母さまなのではないかと思いました。
塾の先生や、お友達にも話せるといいのかもしれません。
大人だって、いろいろ言いたくなるし、実際わたし達も
友達とお茶(ビール?)しながら話をして発散したりするわけで。

最近「公立校なら、上位10%を目指しなさい! 」と
いう本を読みました。
「テストで常に○位以上を目指す」のほか、
「漢検、英検を目指す」
「塾で優秀なクラスに入る、特待を目指す」
「趣味、好きなこと」
等々、そのうちご自身で何か目標を見つけて
歩き出していけるのではないでしょうか。

公立高を目指すなら、内申(部活・普段の学習態度)
は避けて通れませんよね。
今は環境がガラッと変わり、周りの子はレベル低いしで
どうしても「ああすれば、こうだったら」といろいろなこと
を考えてしまうでしょう。

そんなプロセスや時間がきっと必要なことなのかなと思います。
子供の受験はまだなのに、生意気を書いてすみません。

この例えしか思いつかず、たいへん恐縮ですが、
例えば重病を得た人が(経験あります)、
"否認・怒り・取引・うつ・受容の5段階を経ることが多い"
ということに似て、大変な困難を乗り越えるのに必要なプロセス
があるのだろうな、と感じます。

お子さんが言いたいことを吐きだして、ご自身の気持ちを抑え込まず
また新たな気持ちで進んで行けますように。
2016-06-10 13:16 : anonymous URL : 編集
Re: No title
>anonymousさん
コメントありがとうございます。
および、お褒めの言葉とアドバイス、感謝いたします。

そうですね、最近は学校生活にも慣れ、部活も始めたことから、割りと充実しているように見えます。
お書きになられているように、私以外の家族や塾の先生、それに友人とはよく話しているようです。
特に友人とは家族には話せないことも言い合える仲でしょうから、今後も上手くやっていってくれたら、と思います。

仰るよう、現実を受け入れるまで、プロセスと時間はかかりますよね。
重病の方のプロセスと同じにするのは、こちらこそ恐縮ですが、大変参考になる見解です。
いつしか記事にしたいと思います。

幸いにして私の息子は、中学受験失敗組ではあるものの、立ち直りは早く、元気よく毎日を過ごしています(多少ひねくれてはいますが笑)。
anonymousさんのお子さんは公立中高一貫校を受検される予定なんですね。
どちらの都道府県にお住いかは分かりかねますが、狭き門なのはどこも同じかと思います。
それでも、親子共々悔いのない受検を経験していただけたらと思います。
いつしかの記事でも書きましたが、私達はこの中学受検を経験して本当に良かったです。
私の記事が多少なりとも参考になって頂ければ幸いです。
受検へのご武運をお祈りします。
2016-06-10 17:56 : masa URL : 編集
承認待ちコメント
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2016-10-06 23:34 : : 編集
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