これから公立中高一貫校を受検するご家庭へ

怒涛の2月ももうすぐ終わります。
本当にあっという間で、2月初頭の連日の受験が遠い過去のように思えます。

息子が中学受験(受検)をしたい、と言い出してから、1年が経とうとしています。
結果的に合格は掴めなかったのですが、親子ともども貴重な体験をすることができて本当に良かった、と思っています(これはもう何度も書いていますね)

さて、現在小学5年生以下で、公立中高一貫校の受検を検討しているご家庭も多いでしょう。
先輩面をするつもりは毛頭ありませんが、先に受検を経験した保護者として、公立中高一貫校へ向けた心構えというか、頭の片隅に置いてあって良い情報を記しておこうと思います。

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まだまだ倍率が高い、狭き門だということ


東京都には現在11の公立中高一貫校があります。

最初に開校した白鴎高校附属中学から10年が経ちます。
ですが、その時と比べると落ち着いたものの、相変わらず高倍率で、今年2016年の平均は6倍ほどとなっています。

定員が男女別でがっちりと決まっているのも特徴です。
つまり、私立と違って合格者を大幅に取りません(繰上げ合格はあります)。
例えば小石川や桜修館といった中等教育学校の場合は男女各80名の計160名、両国や武蔵といった高校附属の場合は男女各60名の計120名しか取らないのです。
その定員に足しして、男女とも各500名近くが受検するわけですから、6名中1名しか受からないことになり、大半の受検生は落ちます。

私立と比べて問題が曖昧な適性検査


公立中高一貫校は適性検査という名の入試選抜を行います。
したがって、受験ではなく受検と称しています。

この適性検査、全て記述式で、私立校の問題と比べて、絶対的な答えがない、という面があります(すべてが同じ答えになる理数問題ももちろんありますが)。
各学校が解答例を出しますが、これもあくまで「一例」ということで、答えが曖昧なのです。

それと、学校によって適性検査の配点や中身が違います。
参考→こんなに違う!都内公立中高一貫校の選抜配点比較

ある学校では適性検査が2つだが他は3つといった形式の違い、そして理数系重視個性重視かでも色が違ってきます。
最近は全体的に理数系の問題を出題する学校が増えていますが、たとえば桜修館中等教育学校などは極めて特色的な作文問題を課したりします。

以下の記事もご参考ください。
適性検査で必要な4つの国語力とは?

以上の点から、公立中高一貫校というのは私立校より対策が立てにくい、といえます。

合格率が高くても落ちる


公立中高一貫校では、表向き偏差値というのが存在しないことになっています。
ですが、各進学塾の模試を受けると、偏差値表にしっかり載っていますね。

もしこれが私立向けの模試の偏差値表だったら、あまり鵜呑みにしない方が良いです。
(私立組が併願として出している順位になっているので、そのあたりは参考になるかと思います)

では公立中高一貫校向けの模試の場合はどうか?
これも真に受けすぎるのは良くありませんが、私立向けの模試よりは断然使えます。
なかには合格率が示されてABCDEランクで分けられる模試があります。
その際、学校選びの参考になりますね。

ちなみに私の子供は、これらの模試で算出された合格率60%〜80%の学校を受検しました。
それでも合格には至らなかったので、模試自体に疑問を抱くよりも、まだまだ予測がつかない世界だな、と思いました。

公立中高一貫校を滑り止めにしない方が良い


よく、難関私立校の併願もしくは滑り止め校として、公立中高一貫校を受検しようかと考えている層があります。

しっかり適性検査対策もやって併願をするのならば構わないのですが、高倍率で問題も私立とは全く異なる公立中高一貫校を、単なる滑り止め校と認識しているのは危険です。

たしかに合格者アンケートなどを読むと「難関私立校を受けたが不合格だったので、合格した公立中高一貫校に進んだ」、という生徒がいます。
そういった合格者は、適性検査の対策もやっていた私立対策が適性検査に上手く応用できた、もしくは運が良かった、のいずれかでしょう。
ですが、大半の受験生はそんな要領の良いことをするのは難しいです。

そんな意味でも、公立中高一貫校と私立校とは別物である、というのをしっかり意識した方が良いでしょう。

地元中学に絶対通わせたくないならば、私立対策を


「地元の中学に進学したくない」もしくは「させたくない」という見解から、公立中高一貫校を受検させるご家庭は多いでしょう。

そんな場合、資金に余裕があるならば、私立校へ向けた対策をした方が確実です。
なぜなら、(何度も書いてますように)公立中高一貫校に合格するというのは、難しいというより、不確実性の方が高いからです。
実際に私の子供は合格率が高く本番でもそれなりに出来たという感覚があったそうですが、落ちました。
同じく、成績の良かった塾仲間も落ちてしまいました。

私立の場合は第一志望、第二、第三、滑り止め、といろいろ計画を立てられますが、公立中高一貫校となるとそうはいきません(最近は適性検査型の出題をする私立校も増えています。それには私の息子も受け、合格しました)

地元中学進学を視野に入れて受検させる


私立に通わせる余裕がないので公立中高一貫校に行かせたい、という場合はどうでしょう。

その場合は、やはり地元中学のことを軽視しないことです。
子供というのは大人の声をよく聞いています。
「あの中学はあんまりね……」という陰口をしっかり耳にしているのです。

ですが、親は親なりにしっかり子供に言い聞かせておかないといけません。
なので「公立中高一貫校がダメの場合は、あらかじめ地元中学に行くことを前提とする」のを親子ともども確認し合った方が良いです。

「端から公立中高一貫校には受からない、と言っているようなものじゃないか」という意見も出そうですが、違います。
上記で書いたように、公立中高一貫校を合格することへの不確実性をしっかり理解させた上で、「ダメだったら地元中学に行こうね」と話した方が精神衛生上良いということです。
うちの場合も、そんな感じでやってきました。
そのおかげか、多少苦い顔をしながらも地元中学に進むことになり、次へのステップを進み始めています。

プロセスを楽しむ


公立中高一貫校を受検して私の子供が最も得たのは、受験勉強をする楽しさ、だったといいます。
進学塾で学校とは違ったことを習い、ゲームの戦闘力を上げる感覚でテストや模試の偏差値を上げて行く、というのをこの1年楽しんでいました。
これは今後生きていく上で、有意義な知識を得ることができた貴重な経験だといえます。

結果が全て、という言葉がありますが、この場合その限りではありません。
逆に、参加することに意義がある、ともちょっと違います。
中学受験というゲームに参加し、戦っていく中で得るものが大きかった、と言うべきでしょう。

以上、公立中高一貫校についてざっと振り返ってみました。
3月になると得点開示等があるので、それについてはまたご報告したいと思います。



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tag : 公立中高一貫校 中学受験

2016-02-27 17:56 : 東京都の公立中高一貫校 : コメント : 2 :
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非公開コメント

No title
こんにちは。
4月から6年生の娘がいます。
都立中を受検予定でいます。

文章中に書かれていた「公立中高一貫校向けの模試」(A~Eランクが表示される)というのは具体的に何という模試でしょうか。
もし差し支えなければ教えてくださいませ(*^_^*)

2016-03-02 16:28 : チビの母 URL : 編集
Re: No title
>チビの母さん
コメントありがとうございます。

件の模試は、「首都圏模試センター」による「公立中高一貫模試」というものです。
この他にも、日本教材出版による「公立中高一貫校適正検査対策模試」、公立中高一貫校対策センターの「首都圏一貫模試」などを受けさせました。
有名所はだいたいやったことになりますね。
ちなみに塾主催による無料模試もあったのですが、これは問題の出来があまりにひどくまったく参考になりませんでした(笑)。

記事にも書いたように、なんでも鵜呑みにするのではなく、あくまで参考として利用されるのをおすすめします。
お子さんの意思を尊重した、悔いのない受検になることを願っています!
2016-03-02 18:35 : masa URL : 編集
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